医学生を対象とした「地域医療体験バスツアー」を2026年3月7日に開催しました。本企画は、医学生が地域の病院や診療所を実際に訪問し、地域医療の現場に触れることで、その役割や魅力への理解を深めることを目的としています。今回は医学科1~2年生の4名が参加しました。第1回目となる今回は、広島県北部の安芸太田病院と雄鹿原診療所を訪問しました。
当日は広島大学病院を出発し、午前中は安芸太田病院を訪問しました。はじめに地域の医療体制や病院の役割について内科の濱本幸愛先生より説明を受け、その後、外来や病棟など院内の見学を行いました。地域の中核病院として救急医療から入院医療まで幅広い役割を担っている現場を実際に見ることで、地域医療を支える医療機関の役割を学ぶ機会となりました。また、結城常譜病院長とともにAI問診体験などの医療体験も行い、学生にとって医療をより身近に感じる貴重な経験となりました。
午後は雄鹿原診療所を訪問し、橋本直樹先生、伊藤浩一先生より診療所医療の役割や病院との連携について説明を受けました。雄鹿原診療所では、外来診療に加えて在宅医療や慢性疾患の継続的な管理など、患者の生活に寄り添った医療が実践されています。さらに特別養護老人ホームやまゆりも見学し、医療と介護、多職種が連携しながら地域住民の生活を支えている地域包括ケアの実際を体感しました。地域医療は病気の治療だけでなく、患者の生活や地域全体を支える医療であることを、現場で学ぶ機会となりました。
参加した学生からは、「地域の医療機関同士が密接に連携していることが印象的だった」「地域医療は病気を治すだけでなく、患者さんの生活や人生を支える医療だと感じた」といった感想が寄せられました。講義だけでは得られない地域医療のリアルな姿に触れ、将来の進路を考えるきっかけとなる一日になったのではないかと思います。
広島大学病院総合診療医センターでは、今後もこのような体験型の取り組みを通して地域医療への理解を深め、次世代の地域医療を担う人材の育成に取り組んでいきます。
(ひろしまCGM 延岡)

