広島大学病院 総合診療医センターは、中山間地域で働く若手総合診療医の孤立を解消し、臨床教育を強化するため、広島県発の新規遠隔教育システム 「ORIZURU(オリズル)」 を導入しています。
このたび県立広島病院にも新規設置を行い、県内での展開は「10施設」となりました。
【ORIZURUとは】
オンライン診療の仕組みを基盤とし、医療現場の実際の診療情報(電子カルテ画面やモニター映像)やスマートフォンで撮影した画像・映像をリアルタイムかつ安全に共有できるクラウド型の遠隔教育・支援システムです。
従来の一般的なWeb会議システムで課題となっていた以下の点を解決しています。
【ORIZURUの主な特徴】
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オンライン診療基盤:診療時と同等レベルの映像・情報共有が可能。
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電子カルテ・画像の安全共有:電子カルテ画面、検査画像、スマホ撮影映像などをリアルタイムで参照可能。
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医療向けの堅牢なセキュリティ設計:プライベートクラウド内での運用により個人情報保護や通信の安全性を確保。
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多施設間での教育活用:症例検討、カンファレンス、遠隔プリセプション等の教育活動に活用
【導入状況(県内展開施設/10施設)】
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広島大学病院
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広島市立北部医療センター安佐市民病院
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JA吉田総合病院
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公立みつぎ総合病院
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安芸太田病院
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北広島町 雄鹿原診療所
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神石高原町立病院
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福山南病院
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庄原赤十字病院
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県立広島病院(今回設置)
ORIZURUは、遠隔での症例カンファレンスや外来プリセプションに活用でき、若手医師がいつでも指導医とつながれる体制を整えています。
診療で迷うことがあったときも、指導医に相談して遠隔で助言を受けられるため、日常の診療を安心して進められ、学びを深めることにもつながっています。
