Update

- 2025/07/14
- UPDATE01
第16回 日本プライマリ・ケア連合学会 学術大会に参加して【学会参加助成制度を利用】
(広島大学医学部医学科4年 山野七美)
この度は、日本プライマリ・ケア連合学会学術大会に参加する機会をいただき、誠にありがとうございました。
さまざまな地域で、さまざまな視点からプライマリ・ケアに携わっておられる方々のお話を伺うことができ、大変貴重な経験となりました。
私は今回の学会を通じて、プライマリ・ケアとソーシャルアクティビティとのつながりを強く実感しました。ソーシャルアクティビティ企画では、「まざらさるケア」というテーマが掲げられており、「~らさる」とは北海道の方言で、自分の意思や意図とは関係なく物事が起こることを意味する表現です。各地域での取り組みは、さまざまなケアが混ざり合って生まれたものや、関心を持った人たちが自然に集まり形になったものなど、まさに「まざらさるケア」という言葉がその本質を捉えているように思いました。
私自身も、医療・福祉施設にアートを取り入れる活動をされている方や、地域の子どもたちと性教育や対話型鑑賞(複数人で同じ作品を鑑賞し、その感想をもとに対話を行うことで感性の多様性に触れる活動)に取り組んでいる方々とお話しすることができました。共通の興味を通じて、自然と新たなつながりが生まれたことが非常に印象的でした。
一見すると医療とは関連の薄い分野であっても、実は医療と結びつけることができたり、患者さんの生活の一部とつながっていたりすることもあると思うので、今後は、より積極的に地域や多様な分野について知り、関わっていく姿勢を大切にしていきたいと思います。
今回の学会で得た学びは、今後の自身のキャリアや、地域医療ゼミナールでの活動にしっかりと活かしてまいります。
改めて、このような貴重な学びの場を与えてくださり、誠にありがとうございました。